- 磁気っていったい何?
磁石に他の磁石を近づけると、磁石は互いに引き合ったり反発したりします。
このような現象の根源となるものが「磁気」です。
古代ギリシアでは、ギリシャ北部のテッサリア地方の
「マグニシア」という海岸付近から天然磁石である磁鉄鉱が
大量に産出していた事からマグネット(磁石)と呼び、
その性質を磁気というようになったといわれています。
磁気で働く力は、離れて(接触しないで)力が働く、
引き合ったり反発したりする、という点で電気の力に類似しています。
- 地球も磁気を持っている?
方位磁石が方向を指ししめすことから分かるように、
実は地球も磁気をもっています。
地球がもっている磁気のことを「地磁気」といいます。
地磁気は、地球内部の核の対流運動に由来すると考えられ、
太陽活動との関わりも深く様々な地球環境の変動に応じて、
刻々と変化を続けています。
- 磁場とは?
磁場とは、磁石や電流によってつくられる「磁力の作用する空間」のこと。
電流が流れているとその周りに磁場ができます。
磁場の単位面積当たりの強さを表す単位は、現在では「テスラ」が用いられます。
(以前は「ガウス」が用いられましたが、1997年10月1日以降、
商取引等での使用が禁止されています)
地球が持っている「地磁気」の強さは約0.05ミリテスラ、
永久磁石の磁場の強さは
通常、強いもので数百ミリテスラ程度といわれています。
-
-